痛風
痛風とは
尿酸が結晶化して関節炎が起こる疾患です
痛風とは、体内に溜まった尿酸が結晶化した結果、関節で炎症が起こり激しい痛みが起こる疾患です。
通常、痛風が起こる前に血液中の尿酸濃度が高まり、一定濃度を超えて高尿酸血症という状態になります。
この高尿酸血症が長く続くことで、関節内に尿酸が蓄積され、結晶となった尿酸が関節の骨と骨の間に落ちてある日突然、激しい痛みなどの痛風の症状が現れるのです。
痛風の症状
足の親指の付け根で起こることが多い
痛風な主な症状として、足の親指の付け根などの関節で起こる激しい痛みが挙げられます。
多くの方が初めての痛風の発作として、この足の親指の付け根の痛みを起こしています。
また早朝に起こることが多いという特徴があります。
足の親指の付け根以外にも、足首、足の甲、くるぶし、膝などでも起こる場合があります。
痛風の主な症状
・激しい関節痛
・発赤
・膨張
・熱感
など
通常、発作が起こってから4~12時間以内にピークを迎え、1週間から10日程度かけてしだいに治まっていき、やがて症状がなくなります。
ただし放置していると1年に1~2回程度の頻度で再発し、それを繰り返すうちに慢性化していくことになり、重度の慢性痛風に至る恐れがありますので、放置せずに東住吉区の天野整形外科へご相談いただき、きちんと治療を受けられるようにしましょう。
痛風を放置すると腎機能が低下することも
血液に含まれる尿酸は尿を介して体外へ排出されますが、尿中の尿酸が増えて結晶化し腎臓に溜まると、腎機能の低下を招く恐れがあります。
この時、糖尿病や高血圧などの生活習慣病があると、さらに腎機能の低下が促進されることになります。
腎機能の低下により、腎不全を引き起こして命にかかわる場合がありますので、決して痛風を放置せずに早めに当院で適切な診断・治療を受けられるようにしてください。
こんな方は痛風に注意しましょう
痛風のリスクが高い方
・プリン体の多い食品(えび、かにみそ、牛肉ヒレなどの動物性食品)をよく食べる方
・ビールや砂糖入りの清涼飲料水をよく飲む方
・普段からあまり水分を摂らない方
・肥満傾向にある方
・家族・親族に痛風の人がいる方
など
痛風の治療
症状がある場合はまずは薬物療法で改善
すでに痛風の症状がある場合には、まずは痛風の治療薬で痛みや炎症などを抑えて症状の改善をはかります。
発作が治まった後、痛風の根本原因である高尿酸血症の治療を開始します。
生活習慣を見直して高尿酸血症を治療
痛風の原因である高尿酸血症を治療では、食事などの生活習慣の見直しが重要となります。
普段の食事内容、水分摂取量、運動などを見直すことで、ある程度尿酸値を下げることが可能になります。