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【ブログ】石灰沈着性腱板炎

石灰沈着性腱板炎の症状

石灰沈着性腱板は夜間に突然、激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多く、痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなることもあります。

症状は段階的に異なり、発症後14週、強い症状を呈する急性型、中等度の症状が16ヵ月続く亜急性型、運動時痛などが6ヵ月以上続く慢性型があります。

原因と症状

一般的に、4050歳代の女性に多くみられます。肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって肩の疼痛が起こることがあります。

この石灰は最初、濃厚なミルク状で、時間の経過とともに練り歯磨き状、石膏(せっこう)状へと硬く変化。石灰が、どんどんたまり膨らむと、痛みが増してきます。その後、腱板から滑液包内に破れ出る時に激痛を招くことがあります。

診断法

圧痛の部位や動きの状態、さらにX線(レントゲン)撮影によって腱板部分に石灰沈着の所見を確認する事によって診断します。石灰沈着の位置や大きさを調べるためにCT検査や超音波検査などを行うこともあります。

予防と治療法

  • 保存療法

急性例では、激痛を早く取るため、腱板に針を刺して沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引する方法がよく行います。この場合、三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、水溶性副腎皮質ホルモンと局所麻酔剤の滑液包内注射などが有効と言えるでしょう。

ほとんどの場合、保存療法で軽快します。しかし亜急性型、慢性型では、石灰沈着が石膏状に固くなり、時々強い痛みが再発し、硬く膨らんだ石灰が肩の運動時に周囲と接触し、炎症が消失せず痛みが続区場合も。痛みが強く、肩の運動に支障がある場合は、摘出手術を行うこともあります。

疼痛がとれたら、ホットパックや入浴などの温熱療法や拘縮予防や筋肉の強化を行う運動療法などのリハビリを行います。

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