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【ブログ】関節リウマチって何?
大阪市東住吉区の天野整形外科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。「地域の皆様の健康維持に役立ちたい」という思いを胸に、日々診療を行っておりますが、こちらのブログでは病気のこと、そして日々の健康に役立つことなどを発信して参ります。
今回は“関節リウマチ”についてです。
関節リウマチの症状
関節リウマチとは、関節が炎症をおこしてしまい、進行すると軟骨や骨が破壊されていき、さまざまな機能障害を引き起こしていく病気です。女性に多く発症し、特に30代から40代の方が多く軽度の方もいれば重度になる方もいます。関節内に存在する滑膜が異常に増殖することで関節内に慢性の炎症を生じる疾患になります。関節に痛みや腫れといった関節の症状に加えて、貧血や全身の倦怠感なども発症することがあり、日常生活に支障がでるケースも少なくないです。
関節リウマチの始めの症状は、手や足の指の関節が対称的に腫れるといった特徴があり、とくに朝にこわばるようになります。起床時に手が開きにくくなり30分ほどすると症状が消えるといった特徴があります。膝関節や股関節などの重要な関節に病変が進行すると水が溜まり動きにくくなります。関節リウマチの原因は、遺伝的要因や細菌・ウイルスの感染などがあげられますが、はっきりとわかっていないのが現状になります。病態は自己免疫疾患と言われていて、自分の体の一部を自分のものではないとして、これに対する抗体を作るようになり、攻撃をおこしてしまいます。関節液を作る滑膜にリンパ系細胞が集まって反応がおこり、軟骨や骨を破壊していくのです。重症の関節リウマチの場合は、関節が固まったり、ゆるんで大きく変形したりし、最終的に関節が破壊されつくすと、変形を残して炎症はおさまります。関節リウマチの症状は腫れや痛みを伴います。関節を動かさなくても痛みを感じるので、他の関節の疾患とは異なる点になります。多くの関節が同時に腫れることが多く、37度台の微熱なども発症するケースもあります
関節の炎症が肺や血管など全身に広がる恐れもあります。関節破壊は、発症後の早期から進行すると言われています。関節リウマチは早期に発見することができれば、症状をコントロールすることができて、関節の破壊の進行を防ぐことができます。